相続がテーマの映画「親のお金は誰のもの 法定相続人」を鑑賞しました。
この映画、タイトルの通り「親のお金」に対する「世間一般的な常識」と「法律」が異なることがとてもわかりやすく描かれています。
家や土地などの資産や預金は家族、子供に残すもの。
だから、親が生きている時でも「親のお金は子供達が使って問題ないもの」だと思いがちです。
実際、親が子供達に学費などの様々な支援をしてあげるなど、家族のお金と混同になっている家も少なくないと思います。
本来は贈与にあたるような行為でも、家族で丸く収まっていれば「法は家庭に入らず」で問題ないと感じてしまいます。
ところが、親が認知症などになった時に「成年後見人」が付くと、これまでの「常識」は通用しなくなります。
成年後見人は「本人=親」の財産を守るのが役目です。
たとえ子供でも、「本人」の財産を勝手に使うことは許されないのです。
法律は「親のお金は家族みんなのもの」ではないのです。
このことを事前に理解していないと、この映画の子供達のように、成年後見人は自分達のお金を取り上げた「悪人」のように見えてしまいます。
制度を利用するにあたっては、「成年後見人」の意義、役割をしっかり理解しておいてほしいと改めて感じました。
まあ、この映画の「成年後見人」は本当に悪どい人物だったのですが
相続をサポートする私たちも、高いモラルを持ってお客さまに寄り添っていかなければならないと、身が引き締まる思いがしました。
上映されている映画館は少ないですが、機会があればぜひ一度ご覧ください。
映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』公式サイト
映画『天外者』の田中光敏監督が贈る三重県伊勢志摩市を舞台に伝説の真珠を巡る家族の大騒動と成年後見制度の問題を描くハートフル・エンターテイメント
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